スロージョギングとは
スロージョギングとは、がんばらないジョギング
ジョギングは健康づくりに好ましい有酸素運動ですが、ジョギング=マラソンのように「苦しく」「きつい」と思われ敬遠されがちです。
通常、人が走り出すスピードは時速6km近辺ですが、見た目にゆっくりですのでジョギングと言えます。しかし現代人は体力が低下していますので、この速度では身体に過剰な負担がかかってしまい、息が上がるほど強い運動になってしまう方が少なくありません。そこで隣の方と話ができるくらいの運動の強さで行うジョギングを『スロージョギング』と定義されました。客観的には乳酸が急増し始めるランニング速度あるいはそれ以下で、人により速度が違います。これは、疲労がたまらない強さですから、誰でもラクに楽しく始める事ができ、継続しやすい運動です。
例えば、高齢者や運動経験の少ない人は、歩く速度か、むしろそれより遅いペースで行います。無理をせず、自分にあった適切な運動強度で行うことが大切です。スロージョギングは、体力アップだけでなく、減量やメタボ対策、生活習慣病の予防や治療、サルコペニアや脳機能の改善、がん予防に効果的である事が分かっています。
経験とエビデンスに基づいた理にかなった走り方
スロージョギングは福岡大学名誉教授だった故 田中宏曉先生が、乳酸(疲労物質)を溜めずにゆっくり長く走ることの運動効果を研究に研究を重ねて科学的に立証しました。またスロージョギングの練習のみで37歳のときに初フルマラソンを4時間12分で完走しただけでなく、10㎏の減量にも成功するなどの効果を得ました。
2009年6月10日にNHK「ためしてガッテン」で放映された以降、スロージョギングが全国的に知られるようになりました。日本スロージョギング協会をはじめ、正しい知識と走り方を身につけた全国の認定指導者ならびに認定クラブでは、スロージョギングの走り方やメリットを教えるだけでなく、走ることで運動の習慣化や健康で充実した毎日を送ることができるサポートをしています。